今回は、アイスホッケーのルールの中でも、重要な2つのルールについて見ていこう。これを知ると、アイスホッケーの試合でなぜ試合が止まったのかなどが分かるようになるよ。
今回も、よろしくお願いします。
「オフサイド」と「アイシング・ザ・パック」
「オフサイド」と「アイシング・ザ・パック」は、アイスホッケーの中でもとても重要なルールになります。
この2つのルールによって、よりスピーディーでコンパクトな試合展開になります。
また戦術もこのルールをベースに組み立てられているといっても過言ではないと思います。
それでは、それぞれのルールを見ていきましょう。
オフサイド
オフサイドは、攻撃側のプレーヤーの両足がアタッキングゾーンのブルーラインに、パックより先に侵入する場合に成立します。
???・・どういうこと?
文章だと分かりにくいので図解するね。
オフサイド
なるほど~サッカーのオフサイドと似ていますね。
サッカーのオフサイドは、オフサイドラインがディフェンスの位置によって動くけど、アイスホッケーは、ブルーラインで固定されているんだ。
じゃー問題。以下はオフサイドになるかな?
上側はアタッキングゾーンにどちらのプレーヤーも入っていないし、
下側はすでにパックが入ってからのパスなので、どちらもオフサイドにはなりませんね。
正解!
じゃー、これはどうだろう?
プレーヤー1の体が半分だけアタッキングゾーンに入っていますね・・・
やっぱりオフサイドになるんでしょうか?
これは、オフサイド不成立だよ。両足がアタッキングゾーンに入った場合という条件があるので、片足でも出ていたら不成立。
また、パックやプレーヤーが空中にある(着氷していない)場合も、オフサイド不成立だよ。
かなり細かいけど、うまいプレーヤーはルールを熟知してギリギリのプレーをするので、この辺りもしっかりと押さえておこう!
ディレイドオフサイド
なるほど~
パックがアタッキングゾーンから出たら、攻撃は一時中断ですね。
その通り。そのならないように、パックがアタッキングゾーンから出てしまわないように、攻撃することが重要だよ。
但し、以下の場合はディレイドオフサイドにはならないよ。
オフサイド・ディレイドオフサイド後の試合再開
オフサイド・ディレイドオフサイドの跡は、フェイスオフで試合が再開されます。フェイスオフスポットは、状況によって異なりますので、オフィシャル(審判)の指示に従います。
アイシング・ザ・パック
アイシング・ザ・パック
「アイシング・ザ・パック(以下、アイシング)」は、ディフェンシングハーフより放ったパックが、どちらのチームのプレイヤーにも触れられずに、アイシングラインを超えた場合に成立します。
但し、以下の場合は、アイシングは成立しません。
- ペナルティにより人数が少なくなっている(ショートハンド)チームがアイシングをした場合
- 守備側のゴーリーがゴールクリーズを離れている場合
- パックがゴールに接触してアイシングラインを超えた場合
- 守備側よりも先に攻撃側のプレーヤーがパックに触れた場合(ハイブリッド・アイシング 後述)
長く攻められ続けている状況で、苦し紛れにパックをニュートラルゾーンに出そうとして、アイシングになるケースが多いよ。
パックをアタッキングゾーンに入れる場合は、センターラインを越えることを意識しよう。
ハイブリッド・アイシング
ハイブリッド・アイシングは、2014-2015年のルール改正によって追加された新しいルールです。
通常のアイシングの状況で、守備側より先に攻撃側のプレーヤーがパックに触れた場合、アイシング不成立となります。
一生懸命走れば、アイシングを回避できることもあるってことですね。
その通り。どうせアイシングになるから・・と気を抜いちゃだめだよ。
アイシング後のプレー再開
アイシングの後は、アイシングをした側のディフェンシングゾーンのフェイスオフスポットから試合を再開します。
先ほどのプレーヤー1のアイシングの場合、以下のスポットから試合再開になります。
アイシングをしたチームは、選手の交代は認められません。(大会によって、交代が認められる場合もある)
アイシングをすると、ゴール前のフェイスオフスポットからの再開という不利な状況からの試合再開になるので、できるだけ避けたい。
まとめ
今回は、アイスホッケーのルールの中でも重要な2つのルール、「オフサイド」と「アイシング」について見ていきました。
少しややこしい話が多かったですが、とても重要なルールなので、しっかりと理解しましょう。
この2つのルールを理解するだけで、試合観戦もぐっと楽しくなると思いますよ。
コメント
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